実家じまい準備チェックリスト
解体・売却前の片付けを、ご自身で進める方のために。
親が住まなくなった実家を、解体や売却の前に片付ける。いざ始めると「これは捨てていいのか」「どの順番でやるのか」で手が止まる方がほとんどです。 このページは、ご自身で片付けを進める方のために作りました。印刷して、実家に持って行ってお使いください。 登録などは一切不要です。
片付けを始める前に:飯塚市の解体補助金を確認する
飯塚市には、老朽化した危険な家屋の解体を対象とした補助制度(老朽危険家屋解体撤去補助金)があります。 解体をお考えなら、片付けの前にまず制度の対象になるかを確認してください。
補助金は年度ごとに予算や条件が変わります。金額や締切はこのページには書きません。 必ず飯塚市役所の窓口でご確認ください。 一般に解体系の補助金は「工事の契約・着工の前」に申請が必要な場合が多く、順番を間違えると対象外になります。
① 捨てる前に「残すもの」を確保する
最初の作業日は「捨てる日」ではなく「探す日」にしてください。
- 権利証(登記識別情報)・登記関係の書類売却にも解体後の手続きにも必要です。再発行に手間がかかります。
- 実印・印鑑登録カード・通帳・キャッシュカード・年金関係の書類
- 保険証券・株券などの金融資産の書類封筒や茶箱に紛れていることが多い場所です。
- 現金タンスの引き出しの奥、仏壇、着物の間、本の間。実家の片付けで現金が出てくるのは珍しいことではありません。
- 鍵一式家・車・金庫・貸金庫。用途の分からない鍵も、処分せずいったん保管を。
- 位牌・遺影・仏壇処分ではなく供養の対象です。扱いを決めるまで手を付けないでください。
- 写真・アルバム・手紙迷ったら一箱にまとめて持ち帰る。判断を後回しにできる唯一の品目です。
② 作業の前に「決めること」
- 家の名義を確認する名義が亡くなった方のままだと売却できません。相続登記が済んでいるか先に確認を。
- 解体か、売却か、その順番更地にしてから売るか、そのまま売るかで、片付けの範囲も費用も変わります。
- 補助金を使うなら、申請のタイミング契約・着工の前に市へ確認してください(上の補助金の項をご覧ください)。
- 電気・ガス・水道を止める時期解体工事では水道を使う場合があります。止める前に工事業者へ確認を。
- 形見分けの範囲と、親族への声かけ「勝手に捨てた」は後々まで残るトラブルの種です。処分の前に一声を。
- 期限と体制いつまでに空にするか、誰が何日動けるか。売買や解体の日程から逆算して決めます。
③ やってはいけないこと
- 中身を確認せずに袋・箱ごと捨てる書類と現金は、意外な場所から出てきます。
- 補助金の確認前に解体の契約を結ぶ着工後の申請は対象外になる場合があります。
- 相続人全員の了解なしに処分を進める家財はご家族全員の相続財産です。
- 拡声器で回る回収トラックや「無料回収」のチラシに渡すあとから料金を請求される、不法投棄されるといったトラブルの典型です。
- 家具や家電を家の前や空き地に置いたままにする不法投棄とみなされることがあります。処分は市のルールで。
- 夏場に一人で無理をする締め切った空き家の中は想像以上の暑さです。作業は涼しい時間帯に、必ず水分を。
費用の相場:契約前に知っておきたい金額感
業者に頼む場合の金額の見当です。国民生活センターの分析では、遺品整理サービスの契約金額は 10〜40万円の範囲に81%が集中しています(PIO-NET登録相談522件の分析より)。
相場を知らないことが、高すぎる請求にも「安すぎて後から追加」にも付け入る隙を与えます。 見積りは2社以上から取ることをおすすめします。
自分でやるか、頼むか:正直な判断ライン
私たちは片付けの会社ですが、頼まないほうがいいケースも正直に書きます。
頼まなくていいケース(ご自身で十分です)
- 荷物が少ない(アパートの一室程度、軽トラック数回分)
- 手伝える人が2人以上いて、期限まで数ヶ月の余裕がある
- 実家が近く、週末に通える距離にある
- 市の粗大ごみ収集や持ち込みで処理しきれる量
この条件に当てはまる方は、上のチェックリストだけで進められます。業者に払うお金を、供養や登記の費用に回してください。
自力が損になり始めるライン
- 戸建て一軒まるごと+期限が決まっている。売買契約や解体工事の日程が既にあるなら、間に合わなかった場合の違約や工期延期のほうが高くつきます
- 遠方から通っている。交通費と休日を数ヶ月積み上げると、それ自体が費用です
- 2階からの大型家具の搬出がある。タンス1棹での怪我は、節約した金額に見合いません
- 週末に通って3ヶ月、まだ半分も終わっていない。進み方は今後も変わりません。ここが切り替えどきです
参考までに、当社では直方市の戸建て一軒を、作業1日・300,000円(税込)でお引き受けした実績があります (この現場のご報告)。
業者に頼む場合:契約前に確認すること
どの業者に頼むかにかかわらず、契約の前に次を確認してください。国民生活センターに寄せられる相談では、トラブルの典型は次の3つです。
| 報告されている手口 | 契約前の確認 |
|---|---|
| その場で契約を迫る | 「持ち帰って検討します」と言って、嫌な顔をされないか。その場での即決を求める業者とは契約しない |
| 「本日限定」の値引き | 期限付きの値引きは、考える時間を奪うための手法です。日を改めても同じ条件か聞いてみてください |
| 作業後の追加請求 | 見積りが処分費まで含んだ総額か、書面か、「見積り以上の請求はありますか」と言葉で確認する |
- キャンセル料の有無と発生条件を契約前に聞く
- できれば2社以上から見積りを取る(相場は上の項のとおりです)
実家に持って行って、そのままお使いください。
このリストの途中で手が止まったら
ここまでの項目を、ご自身で進めていただいて構いません。 もし途中で「これは一人では終わらない」と感じたら、そのときにお電話ください。 お見積りは無料、処分費まで含んだ総額でお出しします。その場で契約をお願いすることはありません。